英語を「もう一度やり直そう」と決めた時、私が最初に手に取ったのは英会話の教材ではありませんでした。

英文法の参考書です。

海外旅行で英語がまったく通じず冷や汗をかいて帰ってきた後、まずPimsleurで耳を慣らし始めた。でもPimsleurは「聞いて繰り返す」学習なので、なぜその文がそうなるのかは教えてくれない。「I have been to〜」と「I went to〜」の違いすらわからない自分に気づいて、「これはまず文法をやらないとダメだ」と思いました。

そこで選んだのが「総合英語Evergreen」(いいずな書店)。672ページの厚い参考書でした。

最初に通読してから1年以上経ちますが、今も手元に置いて、何度も何度も読み返しています。 この本は1回読んで終わりにするものではなく、繰り返し開くことで少しずつ英文法が体に染み込んでいく。そんな1冊でした。

総合英語Evergreenとは?

Evergreenは、大人気だった「総合英語Forest」の著者陣がそのまま引き継いで作った後継書です。Forestの良さを残しつつ解説をさらにブラッシュアップしたもの。もともと高校生向けですが、英語をやり直したい大人が文法書として使うケースが増えている参考書です。

総合英語Evergreen 出版社:いいずな書店ページ

なぜ英会話ではなく「文法書」から始めたのか

私の英語学習の順番は、こうでした。

① Pimsleur(耳を慣らす) → ② Evergreen(文法の土台を作る) → ③ Cambly(実際に話す)

最初にPimsleurで「英語を聞いて口から出す」練習を始めたのですが、数週間で壁にぶつかりました。音を真似することはできても、文の構造がわからないから応用がきかない。

Pimsleurが教えてくれるのは「こう言えばいい」というパターン。でも「なぜそうなるのか」は教えてくれない。パターンから少しでも外れた場面になると、何も言えなくなる。

「このまま会話練習に進んでも、同じところでつまずき続ける」。そう思い、先にEvergreenで文法の土台を固めることにしました。

1回目の通読—英文法ゼロから3ヶ月

最初の壁は「672ページ」という厚さ

英文法がほぼゼロの状態で読み始めました。正直、672ページという厚さには怯みました。

ただ、Evergreenは各章のPart 1が「これが基本」という本当に基礎の基礎から始まるので、ゼロからでもついていけた。

たとえば「時制」の章。中学英語で「現在形は”今のこと”」と習った記憶があったけど、Evergreenには「現在形は”今この瞬間”ではなく”いつもそうである”ことを表す」と書いてある。だから “I play tennis.” は「今テニスをしている」ではなく「(習慣として)テニスをする」という意味になる。

「あ、そういうことだったのか」。

こういう気づきが、最初の数週間は毎日のようにありました。20年以上前に学校で習ったはずのことを、今になって初めて理解する感覚。これが面白くて、分厚さへの抵抗感は思ったより早く消えていきました。

2ヶ月目—正直、しんどくなる

Part 1の基本を読んでいるうちは良かったのですが、Part 2、Part 3と進むにつれて難易度が上がる。「仮定法」「分詞構文」「関係副詞」……。

正直に言います。参考書なので面白味はありません。 小説のようにストーリーがあるわけでもなく、淡々と文法の解説が続く。2ヶ月目の中盤が一番しんどかった。

ここで挫折しなかった理由は、同時並行でPimsleurを続けていたこと。Evergreenで学んだ文法が、Pimsleurの音声で「あ、今のは現在完了だ」と聞き取れるようになる。インプットとアウトプットが噛み合い始めると、苦しさが少し和らぎました。

1つに集中した方が効率がいいと言われますが、2つあることで発見があり間違いがないことが分かると思っています。

3ヶ月目—通読完了、でも「これで終わり」とは思わなかった

672ページを読み切った時の感想は、「覚えた」ではなく**「地図が手に入った」**でした。

英文法の全体像が頭に入った。でも全部を覚えたわけではない。「英語にはこういうルールがある」「わからない時はこの辺を調べればいい」という地図ができただけ。

だから、1回読んで終わりにはしなかった。 ここからが本当の使い方の始まりでした。

通読の後が本番—「何度も読み返す」使い方

Camblyのレッスン後に開く

Evergreenを通読した後にCamblyのオンライン英会話を始めました。

レッスン中に講師の英語が聞こえてきて、「今のは過去完了だから、時間の前後関係を話してるんだな」と文の構造が見えるようになった。これは通読の効果です。

ただ、レッスン中に「あれ、この文法なんだっけ?」とつまずくことも当然ある。そういう時は、レッスン後にEvergreenの該当ページを開いて読み返す。

1回目の通読では「ふーん、そうなんだ」と流した箇所が、実際の会話でつまずいた後に読み返すと全く違って見える。「これ、さっき講師が言ってたやつだ!」と、知識が実体験と結びつく瞬間がある。

この「実戦(Cambly)→ 復習(Evergreen)→ また実戦」のサイクルが、Evergreenの一番効果的な使い方だと感じています。

繰り返し読むことで「理解の深さ」が変わる

同じページを2回目、3回目と読み返す時、不思議なことが起きます。

1回目は「へぇ、そういうルールなんだ」。2回目は「あ、だからあの時ああ言えなかったのか」。3回目は「これ、もしかしてこういう場面でも使えるんじゃないか」。

読むたびに理解の深さが変わる。 同じ文章なのに、自分の経験が増えるにつれて、受け取れる情報量が変わっていく。

672ページを一気に暗記する必要はない。手元に置いて、わからないことに出会うたびに開く。その繰り返しで、少しずつ英文法が体に染み込んでいく。Evergreenはそういう本です。

正直に言うデメリット

デメリット①:面白味はない—覚悟はいる

これは最大のデメリットであり、仕方ないことでもある。Evergreenは参考書であって、エンタメではない。

アプリのように達成バッジがもらえるわけでもなく、ゲーム感覚で学べるわけでもない。672ページの文法解説を淡々と読む。「面白いから読める」のではなく、「必要だから読む」覚悟がいります。

最初の通読を乗り切るコツは、Pimsleurなど音声教材と並行すること。Evergreenで学んだ文法が「あ、今聞こえた」と繋がる瞬間があると、モチベーションが維持できます。

デメリット②:問題集が別売り

Evergreen本体には演習問題がほとんどありません。読んで理解した文法を定着させるには、別売りの「完全準拠文法問題集」(約1,600円)が必要です。

私は問題集を買わず、Camblyでの実践を通じて定着させるスタイルにしていますが、問題を解いて覚えたい人にはセットでの購入をおすすめします。

デメリット③:紙の本しかない

Evergreenにはアプリ版やKindle版がありません(2026年3月現在)。672ページの紙の本を持ち歩くのは現実的ではないので、自宅での学習専用になります。

Evergreenが向いている人・向いていない人

  • 英文法をゼロから、または基礎からやり直したい大人
  • オンライン英会話を始める前に文法の土台を作りたい人
  • 1冊の本を手元に置いて、何度も読み返す学習スタイルが好きな人
  • 約2,000円で英文法の全体像を把握したい人
  • 楽しく・ゲーム感覚で文法を学びたい人
  • スマホアプリで通勤中に学びたい人(紙の本のみ)
  • 問題を解きながら覚えたい人(問題集は別売り)
  • すでに英文法に自信がある中上級者

まとめ—手元に置き続ける「文法の辞書」

総合英語Evergreenの「私の総合評価は ★★★★☆(4/5)」です。

★5にならない理由は、面白味がないこと。参考書だから仕方ないけど、通読の中盤は正直しんどかった。

でも★4の価値は間違いなくある。約2,000円で英文法の全体像が手に入る。1回通読して終わりではなく、何度も何度も読み返すことで理解が深まっていく。

この本は「読み終わる」ものではなく、「手元に置き続ける」ものです。

英会話で壁にぶつかるたびに開いて、「あ、これか」と確認して、また会話に戻る。そのサイクルを支えてくれる1冊として、今も私の机に置いてあります。

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