「アメリカ英語とイギリス英語、どっちを学べばいいの?」

英語学習を始めると、必ずぶつかる疑問です。私も40代で英語をやり直した時、最初にこれで悩みました。

ネットで調べると「イギリス英語の方が世界的には主流」「アメリカ英語の方が日本人には馴染みがある」「好きな方を選べばいい」と、どれも正しそうだけど決め手に欠ける答えばかり。

結論から言います。

どちらを選ぶかより、「1つに絞る」ことの方がはるかに大事です。

私はアメリカ英語を選びました。その理由と、「絞る」ことで何が変わったかを書きます。

まず知っておきたい:アメリカ英語とイギリス英語の違い

「違い」と言っても、基本的には同じ英語です。日本語で言えば東京弁と大阪弁くらいの差。お互いに通じます。

ただ、学習者にとって知っておくべき違いは大きく3つあります。

違い①:発音

一番わかりやすい違いです。

「Water(水)」 の発音がわかりやすい例。アメリカ英語では「ウォーラー」に近い音。イギリス英語では「ウォーター」とTをはっきり発音します。

「Car(車)」 もわかりやすい。アメリカ英語ではRを巻き舌で「カール」のように。イギリス英語ではRを発音せず「カー」と伸ばすだけ。

日本人がよく言う「日本人にはイギリス英語の方が聞き取りやすい」説。これは半分正しくて半分違います。Rの発音はイギリス英語の方が楽ですが、Tの発音はアメリカ英語の方が日本語に近い場合もある。結局、どちらかに慣れるかの問題です。

違い②:単語

同じものを違う単語で呼ぶケースがあります。よく使うものだけ挙げます。

日本語 🇺🇸 アメリカ英語 🇬🇧 イギリス英語
エレベーター elevator lift
ズボン pants trousers注意
フライドポテト french fries chips
ポテトチップス chips crisps
ガソリン gas / gasoline petrol
映画館 movie theater cinema
1階 first floor ground floor注意
2階 second floor first floor注意
歩道 sidewalk pavement
fall autumn

※「注意」マークの単語は、間違えると混乱や誤解を招きやすいものです。
・「pants」はイギリスでは「下着」を意味します。ズボンのつもりで言うと恥ずかしいことに。
・「1階 / 2階」はイギリスとアメリカで1フロアずつズレます。ホテルで部屋を探す時に要注意。

特に注意が必要なのは「pants」。アメリカでは「ズボン」ですが、イギリスでは「下着」を意味します。知らないと恥ずかしい場面に。

そして「1階」「2階」の違い。アメリカの「first floor」は1階ですが、イギリスの「first floor」は2階。ホテルで部屋を探す時に混乱します。

違い③:文法

大きな違いは「現在完了形」の使い方です。

「もう夕食を食べたよ」と言いたい時——

アメリカ英語: “I ate dinner.”(過去形でOK)

イギリス英語: “I have eaten dinner.”(現在完了形が自然)

アメリカ英語は過去形をカジュアルに使う傾向があり、イギリス英語は現在完了形をきっちり使い分ける。日本の学校で習う英文法はイギリス英語寄りですが、実際の会話ではアメリカ英語のカジュアルさの方が楽だと私は感じています。

「どっちがいい?」より「1つに絞る」方が100倍大事

違いを知った上で、一番伝えたいことを書きます。

「アメリカ英語とイギリス英語、どちらが優れているか」は存在しません。 どちらも正しい英語で、どちらを選んでも世界中で通じます。

問題は「どちらを選ぶか」ではなく、「1つに絞れるかどうか」です。

英語学習で一番の敵は「迷い」です。教材を選ぶ時に「この教材はアメリカ英語?イギリス英語?」と気にし始めたら、永遠に選べない。YouTubeを見る時に「今のはアメリカ発音?イギリス発音?」と混乱し始めたら、どちらも中途半端になる。

私は最初の数週間、まさにこれで時間を無駄にしました。 Pimsleurのアメリカ英語で練習した後にYouTubeでイギリス英語の動画を見て混乱する。「waterの発音、どっちが正しいの?」と悩む。それが学習の邪魔になっていた。

ある日、「アメリカ英語だけにする」と決めてから、全てが楽になりました。

私がアメリカ英語を選んだ3つの理由

理由①:日本の教育がアメリカ英語ベースだから

日本の学校英語はアメリカ英語が基本です。中学・高校で習った発音やスペルは、ほぼアメリカ式。

つまり、40代でやり直す時にアメリカ英語を選べば、「昔習ったことの延長線上で学べる。ゼロからのスタートではなく、うっすら残っている記憶を呼び覚ますだけで済む部分が多い。

理由②:映画・YouTube・音楽がアメリカ英語中心だから

日常で触れる英語コンテンツは、圧倒的にアメリカ英語が多い。ハリウッド映画、Netflix、YouTube、ポッドキャスト。

英語学習は「教材の時間」だけではなく、日常で英語に触れる時間の積み重ねが大きい。 自然と耳に入ってくる英語がアメリカ英語なら、それに合わせた方が効率的。

理由③:アメリカ人講師を「指定」できる英会話があったから

これが決定打でした。

オンライン英会話のCamblyでは、講師を「アメリカ人」でフィルター検索できる。 毎回確実にアメリカ人講師とレッスンができる。

他の大手オンライン英会話では、「ネイティブ講師」は選べても「アメリカ人限定」は難しい。イギリス人、オーストラリア人、カナダ人など、様々なアクセントの講師がランダムで割り当てられる。

「アメリカ英語に絞る」と決めたなら、講師のアクセントも統一したい。Camblyのフィルター機能がこれを可能にしてくれました。

🔗 アメリカ人講師を指定できるCamblyの詳しいレビューはこちら。

「絞る」と何が変わるか——3つの変化

変化①:教材選びで迷わなくなる

「この教材はアメリカ英語で作られているか?」だけを基準に選べる。「どっちかわからないから別のを探そう」という無駄な時間がゼロになる。

私の教材はすべてアメリカ英語で統一されています。Pimsleurの英語コースはアメリカ英語。Evergreenの例文音声もアメリカ英語ベース。CamblyはアメリカN人講師を指定。YouTubeのシャドーイングもアメリカ英語の動画だけ。

1本の軸で全てが繋がっている。だから迷わない。

変化②:発音が安定する

アメリカ英語とイギリス英語を混ぜて学ぶと、自分の発音がどちらでもない中途半端なものになる。

1つに絞れば、「この発音はアメリカ式で合っているか?」と自分でチェックできる。Camblyのレッスン録画を見返して、講師の発音と自分の発音を比較する。基準が1つだから、改善の方向が明確。

変化③:リスニングが楽になる

同じ「Water」でも、アメリカ発音の「ウォーラー」とイギリス発音の「ウォーター」は全く違って聞こえる。

両方に慣れようとすると、脳が混乱する。片方だけに慣れればいい。そう決めた瞬間から、リスニングの負荷が減りました。

イギリス英語が好きな人へ

この記事は「アメリカ英語が正しい」と言いたいわけではありません。

イギリス英語が好きなら、イギリス英語に絞ればいい。大事なのは「どちらか1つに決めて、混ぜない」こと。

イギリス英語に絞るなら、教材もイギリス英語、講師もイギリス人、YouTubeもイギリス英語の動画。全部を統一する。

「好きな方を選んで、それだけを徹底する」。 これが英語のやり直しで迷いをなくす最大のコツです。

まとめ—迷っている時間が一番もったいない

アメリカ英語とイギリス英語の違いは、発音・単語・文法に確かにある。でもどちらも正しい英語で、どちらを選んでも世界中で通じる。

大事なのは「どっちがいいか」で悩むことではなく、「1つに決めて、今日始めること」です。

私はアメリカ英語に絞ったことで、教材選びの迷いが消え、発音の基準ができ、リスニングが楽になった。1つに絞った瞬間から、英語学習は加速しました。

もしまだ迷っているなら、まずはアメリカ英語をおすすめします。日本人にとって一番馴染みがあり、教材も豊富で、映画やYouTubeで毎日触れられるから。

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この記事は筆者の実体験に基づいて書かれています。紹介している教材・サービスは実際に使用しているものです。