この記事を読んでいるあなたは、たぶん一度は英語学習に挫折したことがある人だと思います。

私もそうでした。

20代の頃、オンライン英会話に申し込んだことがあります。「これで英語が話せるようになる」と期待して始めたけど、画面の向こうの外国人講師が何を言っているかわからない。沈黙が怖い。言葉が出ない。 3ヶ月持たずにやめました。

それから15年間、英語には一切触れませんでした。

40代になって海外旅行に行った時、空港で、レストランで、ホテルで、英語がまったく通じなくて冷や汗をかいた。「やっぱり英語ができないと困る」と痛感して、もう一度挑戦することを決めました。

今、1年以上続いています。

20代の自分と何が変わったのか。意志が強くなったわけではありません。根性があるわけでもない。やり方を変えただけです。

英語学習が続かない本当の理由

「続かない」と悩んでいる人のほとんどは、自分の意志の弱さを責めています。「やる気が出ない」「モチベーションが続かない」「忙しくて時間がない」。

でも、私が15年かけてたどり着いた答えは違いました。

続かないのは、やり方が自分に合っていないだけ。

20代の自分がやっていたのは「仕事の後に机に座って英語を勉強する」というスタイル。これが最悪だった。仕事で疲れた後にテキストを開く気力なんてない。週末にまとめてやろうとしても、予定が入ればゼロになる。

そして意志の力で無理やり続けようとして、続かなくて、「自分はダメだ」と思ってやめる。この悪循環でした。

40代で再挑戦した時、私は最初にこう決めました。

「机に座る勉強はしない」「意志の力に頼らない」「完璧を目指さない」。

この3つを守った結果、今も毎日続いています。具体的に何をしたか、順番に書きます。

理由①:「机に座らない学習法」を見つけた

40代で最初にやったのは、英会話スクールへの申し込みではありませんでした。

Pimsleurという音声アプリを入れただけです。

Pimsleurは、音声を聞いて、指示通りに英語を口に出すだけの教材。テキストなし。画面を見る必要もなし。手も目も使わない。

これを車の移動時間に流す。それだけ。

毎日の車の移動が、そのまま英語学習の30分になる。家の中でも料理をしながら、掃除をしながら再生する。「勉強の時間」を作る必要がない。 生活の中にある「何もしていなかった時間」が、全部英語の時間に変わる。

20代の自分は「仕事の後に机に向かう」という方法しか知らなかった。だから続かなかった。

40代の自分は「移動中に耳で学ぶ」という方法を見つけた。だから続いている。

意志の力は変わっていない。仕組みが変わっただけです。

理由②:「文法を先にやった」から、会話で迷わなくなった

Pimsleurで耳と口を慣らした後、次にやったのはオンライン英会話——ではなく、英文法の参考書を通読することでした。

正直、遠回りに見えると思います。「英語を話したいのに参考書?」と。

でもPimsleurを数週間やって気づいたんです。音を真似して繰り返すことはできる。でも「なぜこの語順になるのか」「この文は過去形なのか現在完了なのか」がわからない。 パターンから少しでも外れると、何も言えなくなる。

これは20代の挫折と同じ構造だと思いました。文法の土台がないまま会話に突っ込むから、わからなくて怖くなってやめる。

だから「総合英語Evergreen」という672ページの文法書を買って、3ヶ月かけて最初から最後まで通読しました。面白くはなかった。参考書ですから。でも通読した後にオンライン英会話を始めたら、講師の英語の「構造」が見えるようになっていた。

「今の文は現在完了だから、過去の経験を話してるんだな」と、聞き取れなくても文の骨格が推測できる。これだけで会話の恐怖心が全然違う。

文法は「後から」ではなく「先に」やる。 これが20代の失敗から学んだ最大の教訓です。

理由③:「学ぶ英語」を絞ったら、迷いが消えた

英語学習で挫折する人に共通するパターンがもう一つあります。

あれもこれも手を出して、どれも中途半端になること。

TOEIC対策、ビジネス英語、日常会話、イギリス英語にアメリカ英語……。教材も、YouTube、アプリ、参考書、英会話スクールと際限なく増えていく。

私は40代で再挑戦する時に、**「アメリカ英語だけを学ぶ」**と決めました。

理由は単純です。海外旅行で一番使うのがアメリカ英語だから。映画やYouTubeで一番触れるのがアメリカ英語だから。そしてなにより、1つに絞れば教材選びで迷わなくなるから。

Pimsleurの英語コースはアメリカ英語。オンライン英会話のCamblyでは講師をアメリカ人に絞って検索できる。YouTubeのシャドーイングもアメリカ英語の動画だけを選ぶ。

すべてが「アメリカ英語」という1本の軸で繋がっている。だから「次は何をやろう」と迷うことがない。迷わないから、続く。

「何を学ぶか」より「何を学ばないか」を決める方が大事。 これも挫折経験者だからたどり着いた結論です。

20代と40代、何が変わったのか

整理すると、こうなります。

20代の自分がやっていたこと:

  • 仕事の後に机に座って勉強 → 疲れて続かない
  • 文法を飛ばしていきなり英会話 → わからなくて怖い
  • あれこれ手を出す → 全部中途半端

40代の自分がやっていること:

  • 車の中・家事の時間に音声で学習 → 生活に組み込まれて自然に続く
  • 文法を先にやってから英会話 → 構造が見えるから怖くない
  • アメリカ英語に絞る → 迷いがなく集中できる

意志の力は変わっていません。やり方が変わっただけ。

そして、この「やり方」にたどり着けたのは、20代で挫折した経験があったからです。あの失敗がなければ、40代でも同じ間違いを繰り返していたと思う。

だからもし今、英語学習に挫折している人がいたら伝えたい。挫折は「自分にはできない」という証明ではなく、「このやり方は合わなかった」というデータです。 やり方を変えれば、続く方法は必ず見つかる。

私が実際にやった学習の順番

最後に、私の学習ステップを整理しておきます。これから英語をやり直そうとしている人の参考になれば。

Step 1. Pimsleur(最初の3ヶ月〜今も継続中) → まず耳と口を英語に慣らす。車の中・家事中に毎日30分。「机に座らない学習」の習慣を作る。 🔗 Pimsleurレビュー記事を読む

Step 2. 総合英語Evergreen(3ヶ月で通読 → 今も辞書として使用) → 文法の全体像を頭に入れる。Pimsleurと並行して進める。英会話を始める前に文法の土台を作る。 🔗 Evergreenレビュー記事を読む

Step 3. Cambly(Evergreen通読後〜今も継続中) → アメリカ人講師と実際に話す。Step 1と2の知識を実戦で使う場。 🔗 Camblyレビュー記事を読む

この順番がポイントです。 いきなりStep 3(英会話)に飛ぶと、20代の自分と同じ失敗を繰り返します。Step 1で耳を慣らし、Step 2で文法を固め、その上でStep 3に進むから続く。

まとめ—挫折した人ほど、次はうまくいく

英語学習が続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。

やり方が合っていなかっただけ。

私は20代で挫折して15年間逃げていましたが、40代で「机に座らない」「文法を先にやる」「英語を絞る」という3つのルールを見つけてから、1年以上毎日続いています。

挫折した経験は、次にうまくいくための最高のヒントです。あの時の「続かなかった理由」が、今の「続いている理由」の裏返しになっている。

もしこの記事を読んで「自分もやり直してみようかな」と思ったら、まずは車の中で、キッチンで、30分だけ。それが最初の一歩です。

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この記事は筆者の実体験に基づいて書かれています。紹介している教材・サービスは実際に使用しているものです。